お口の怪我(歯が欠けたとき)
2011-06-01
昨日、最後の患者さんは転んで歯をぶつけた小学生でした。幸い歯が少しグラグラするだけでしたので、隣の歯と接着剤で固定して(歯のギブスみたいですね。)様子を見ることにしました。お母さんによると、本人は抜かれると思ってビクビクしていたそうですが、「大丈夫ですよ。」とお話しすると安心してくれました。
春になるとみんな活発になるのか、歯をぶつけて急患で来院する患者さんが多くなります。今までうめつ歯科医院で最多は1日3名でした。このところもぽつぽつ来られます。新潟市秋葉区では各小学校に「歯の保存液」を用意してあるので、割れた破片や抜け落ちた歯をその中に入れて持参してもらえます。歯の破片は保存液に浸けないでも良いですが、根から抜けた時は本当に助かります。
歯が欠けてしまった時は、お米よりも大きな破片は、ぜひ探して持参してもらえると助かります。その破片をルーペを見ながら接着剤で貼付けることができます。さすがにお米よりも小さいと使えません。前歯のむし歯を治す樹脂の材料で治すこともできますが、やはり元の歯の破片を利用した方が断然良く治ります。
最近の患者さんの治療例です。
学校で先生方が破片を必死に探して持って来ていただけました。神経が少し出ていましたので神経を保護する治療をしてから、ルーペを見ながらその破片を接着して終わりました。破折片が全部そろっていませんでしたが、ここまで治して様子をみます。3ヶ月経過しましたが今の所、神経も生きているようです。