ホームケアのフッ素利用
先日、新患でお子さんを連れてこられたお母さん。
この時期はむし歯予防にとってはとても大切な時期です。
お母さんも良くご存知で熱心な方でした。仕上げ磨きも当然のようにきちんとされています。
「すごいですね、良いですよ!」とお話していると、歯磨き剤の話しになりました。
フッ素入り歯磨き剤の900ppmの物を使って仕上げ磨きをした後に、100ppmのフッ素スプレーをしているとのこと。
「????」と思いました。900ppmのフッ素入りの後に、また100ppmのフッ素スプレー!
まあ悪くは無いけども、やはり意味があまり無いですね。
「それなら900ppmの歯磨き剤を使えてますので歯磨き後うがいを1回にして、100ppmのスプレーは使わなくて良いですよ」とお話ししました。
そのお母さんもそれぞれの歯磨き剤や虫歯予防の市販のフッ素薬剤のフッ素濃度と利用の仕方ご存知ありませんでした。
当然だと思います。この辺のことはきちんとその家庭でのフッ素利用の状況を考えてアドバイスする必要があります。
以前もうめつ歯科医院に初診でいらした患者さんに虫歯予防をお話したら、以前から小学生のお子さんに100ppmのフッ素スプレーを使っていたお母さんがいました。
小学生なら900ppm〜1,000ppmの歯磨き剤をきちんと使うか家庭でフッ素洗口した方が良いです。
100ppmのスプレーではいくらあっても足りない。
やはりフッ素を家庭で使う事は、むし歯予防には大切な事ですが、正しい使い方は診療室できちんとお伝えしないといけないと改めて感じました。