人命救助
2012-01-29
昨日の医院の朝ミーティングでの話です。
うめつ歯科医院の応急対応担当の坂井歯科衛生士の報告でした。
金曜日の夜の出来事。
彼女が仕事が終わり、近所のジムで汗を流していた時(彼女はビーチバレーで新潟県代表として全国大会に出場したことのあるスポーツウーマン)、近くでトレーニングしていた50歳代の男性が急に倒れたそうです。
急いで行ってみると、既に心肺停止状態。
ジムに来ていた人達と協力して救急蘇生処置を行い、救急車到着までに心停止状態から蘇生させたそうです。
もちろんその中で中心的に周りの人に適切な指示をし、心マッサージ等をしていたのは彼女でした。
その時、彼女の行動。
1:倒れた人の状態の確認、呼びかけに答えるか、脈拍と呼吸があるかの確認
2:救急車を呼ぶ指示とAEDの手配(ジムになかったので近くの新津産婦人科に取りに行ってもらった)
3:呼吸路の確保
4:心マッサージ
5:救急隊の到着時に状況の報告(雪のため到着には10分以上掛かったようです)
この中でとにかく救命率に大きく関係するのは、いかに早く救急車を呼ぶかです。
次は心マッサージです。
これらを慌てる事なく大きな声で適切に指示できるのは、案外難しいことです。
坂井歯科衛生士は、大学卒業後大学病院の麻酔科で、1年間 研修衛生士として研修した経験があります。
その時の知識と技術は当院の応急対応のトレーニングにも生かされて、大変役立っています。
うめつ歯科医院でも最低1年に2、3回は医院会議の時に、応急対応のロールプレーによるトレーニングを行なっています。
いざという時に慌てず、適切な行動をとるためには日頃の訓練が大切です。
このトレーニングの時には受け付けに備えてあるAEDも使います。
また、ご近所にもうめつ歯科医院にAEDが有る事をお知らせするために、玄関にステッカーを貼ってあります。
もう1つの人命救助の話です。
数年前歯周病学会に出席するために、東京にいっていた4人の歯科衛生士が、
渋谷駅で電車を待っていたら、彼女達の目の前で20歳代の若い女性がホームに落ちて、
電車が来る寸前で線路からホームに引っ張り上げた事もありました。
案外いろんな所で人命救助のシーンに出くわすことありますね。