原発特別講演
2012-05-21
日曜日は、理事を務めている新潟県保険医会の総会でした。
毎年1回5月に総会があります。保険医会としての総会は例年通りの事業報告、決算、来期事業予定などで終ります。
その他に行なわれる記念講演があります。
これは、毎年色々な分野の先生をお呼びして講演していただきますが、基本的に医療の内容は少なく、社会問題やその次期のトピックスについてお話を聞くことが多いです。
普段医療関係の講演を聞く事が多く、他の分野の専門家の先生のお話を直接聞く事ができる有意義な機会です。
数年前はTVによく出ている慶応大学経済学部教授の金子勝先生もお呼びしました。
さて今年は講師に、原子力資料情報室共同代表の山口幸夫先生をお招きして講演をしていただきました。
テーマは「3、11フクシマと原子力発電の問題」でした。
保険医会の会員の先生だけでなく、一般の方もたくさん来られ、ここ数年で一番多くの来場者がいらっしゃいました。
NPO法人の原子力情報室でデータや外国機関の発表データを用い、丁寧な解説で今の福島第一原発の現状、新潟県の柏崎刈羽原発の情況がよくわかりました。
福島第一原発では、特に4号機の使用済み核燃料保存プールは世界的に脅威と考えられています。
今後の余震等でプールに穴があく可能性は否定出来ず、水が抜けると1号機から3号機で起きた以上の悲惨な情況になり、関東圏は福島と同じかそれ以上になるそうです。
この事はやっと最近日本でも取りあげられましたが、海外では既に周知の事実で国連も注視しているそうです。
また、報道でいわれている以上に既に放射能汚染が広がっていて、悲惨な情況も詳しいデータで理解出来ました。
しかも解決手段を持たないという事が明らかです。
悲しい情況が理解出来ました。