台湾講演 1
先日、自宅のパソコンのハードディスクが壊れ修理に出しました。
幸いMacの付属アプリのTime MachineでBackupを取ってあので、大切なデーターは無事復旧。
しかしBackupデータのシステムの一部が壊れていたらしく、全て復旧するのにAppleのサポートを受けながら2日間を要しました。
本当にパソコンはトラブルを起こすと時間を食べるお化けに変わります。
さて無事復旧したら以前iPhotoで保存していた古い写真等もみごと蘇って来ました。
そこで良い機会と今までの写真のライブラリーやイベントを整理することにしました。
そんな中から出て来た懐かしい写真の1枚がこれ。
2007年9月に友人の台湾高雄で開業しているT先生に頼まれて、台南の歯科医師会で講演した際のポスターの写真。
制作していただいた先生が「日本の先生が来るので、日本のイメージで作りました」と話してくれました。
台湾の人たちが日本に抱いているイメージはこんな感じなんでしょうね。
講演のテーマは「ある歯科開業医が考えている事」。
まあ内容的には私の医院のホームページで取り上げている予防中心の歯科医療の事を、いろいろな治療例や患者さんの長期の経過を交えながら2時間講演して来ました。
この際に大変だったのは資料作成。
講演にはパワーポイントを使い資料を作成しますが、講演にいらしていただく先生は台南市の歯科医師会の会員の先生なので、そのためには中国語で作成しなければいけません。
まず日本語で作成し、その後中国語版へ直す。
しかも専門用語は普通の中日辞典には出ていません。
幸いその時は、ハルピンから新潟大学の大学院に留学していた麻酔医の先生に中国語を習っていたので、そのU先生に助けてもらいました。
ところがそれでまだ完成ではありません。ハルピンの先生が直してくれたパワーポイントは全て簡体字です。
しかし台湾で使っている字は、戦前の日本で使われている繁体字。同じ字も有りますが、結構違う字も多い。
そこで最後に高雄のT先生に資料を送り、簡体字から繁体字への変更。
それでやっと講演資料は完成。
次に今度はせっかくですから最初の挨拶の部分は中国語と、終わりのお礼の部分は台湾語で少し気の利いた挨拶をしたかったので、それらの練習。
当時は今ほど中国語も出来ませんでしたから大変でした。
更に台湾語は中国語とは別の言葉ですので、これまた大変。
やっと憶えて行きの飛行機の中でも一生懸命に練習しました。
当日は約50名に先生が集まってくれました。
講演の内容の部分はさすがに中国語ではとても話せませんので、私が日本語で説明してT先生が中国語に翻訳。
普通日本語の講演では、パワーポイント1ページに1分少々と考え、1時間半で約70枚程度のページを準備しますが、今回は通訳する時間も必要なので時間配分がよくわかりません。
結局予定時間を30分オーバー。台湾の病院や診療所は普通でも夜9時くらいまで診療していますので、講演開始が9時、終了したのは夜中の11時でした。
しかし皆さん積極的に聞いていただいて講演後も質問も沢山いただきました。結局時間切れで全てにはお答え出来ませんでした。
台南市の歯科医師会会長の先生より感謝状と記念品をいただきました。