呉先生(2)
2011-10-01
呉先生との話の続き。
彼とよく食べ、よく飲んだがその会場は、彼のアパート。
旧正月、中秋、友人が来たからと言っては、よくお招きいただいた。
私費で留学しているので、経済的には恵まれていなかったので、一家3人で小さなアパートに住んでいた。
しかし、そこで出される料理はいつも10品以上。
彼から本当の中国の家庭料理のすごさを教えてもらった。
そこの小さな台所、ガスコンロ1口の台所だった。本当に小さい、2人では台所に立てないぐらいである。
けして豪華でない食材を使っていたが、本当に美味しい家庭料理で、今まで食べた中華料理のBest 3に入る味だった。
いまでは大好物の水餃子も、その時彼から教えてもらった味である。
ちょっと???のエピソード。
ある時、彼の家でごちそうになっていた時、キムチのことが話題になった。
「ああ、韓国料理のキムチね。私も大好きですが、翌日仕事がある時は食べません」と言うと、彼は「キムチは中国料理です」と言う。
「まさか、日本人は韓国の料理と思っています」と言うと、「キムチは中国の朝鮮族の料理なので、中国料理です」と言う。
なるほど、その論法で「チベットも中国か?」と思ったが、さすがに言わなかった。
彼とは、けっこう色々な問題で議論した。「台湾、チベット、沖縄」領土問題は本当に難しい、大激論になり、彼の奥さんから「喧嘩しないで下さい」と言われたこともある。
しかし、本音で中国人と話したのは彼が最初だった。それだけお互い打ち解けていたから本音で話した。
しかし、難しい問題だと今も思う。
彼の写真、中野邸の庭のもみじ。