小児歯科学会参加
昨日の日曜日、小児歯科学会の関東地方会に参加して来ました。
会場は東京の昭和大学旗の台キャンパスです。
小児歯科学会は、春に全国規模の大会があり、秋には全国を6地区に分けた各地方会の学術大会があります。
新潟県は基本的には北日本地方会の入っていますが、小児歯科学会の会員であれば、どこの地方会にも参加出来ます。
私も今まで、北日本地方会、関東地方会、近畿地方会の学術大会に参加した事があります。
今回,関東地方会に参加したのは、昭和大学歯学部小児成育歯科学講座教授の井上美津子先生の「歯科からの食育を考えるー小児期からの食育支援ー」を聞くためです。
食育と言う言葉は良く聞くと思います。
一般に「食育」を考えるとき、「何を食べて行く事が健康につながるか」を考える事が多いと思います。
その際は、どんな食べ物が体に良いか、地産地消などと関連づけられ、いろいろな活動に結びついています。
しかし、「食育」を考える時にもう一つ大切な考え方があります。
それは「どう食べるか」です。
「どう食べるか」という事では、歯科が深く関わってきます。
お子さんたちでは、しっかり咬んで食べているか。
お口を閉じて、食事中にクチャクチャした音がしないか。
ゴックンときちんとした飲み込みが出来ているか。
これらの事は顎や歯並びの健全な成長発育に対して、大きな影響があります。
→うめつ歯科医院ホームページhttps://www.umetsudental.com/wp1/きれいな歯並びに必要な事
成人では、8020(80歳で20本の歯を残そう?)のように、高齢者になっても歯の問題で食事の制限がなく、好きな物を食べれるようにする事も「どう食べるか」と関係しています。
これらを考えると歯科医院で私たちが患者さんに提供しなければいけないサービスは、まだまだ色々あると思っています。
もう一つの興味あった講演は、鶴見大学歯学部教授の花田信弘先生の「食の選択力と健康ー小児齲蝕から肥満•糖尿病までー」でした。
花田先生は長らく国立感染症研究所で微生物分野の部長をされていて、日本のむし歯原因菌やお口の中の細菌の研究では第一人者です。
ちなみに私の博士論文にも共同研究者になっていただきました。
こちらもお口の中の細菌のお話だけでなく、お口から腸までの消化管の細菌のお話を通して、体の健康をどう保って行くかというお話でした。