永久歯先天欠如
2011-12-16
今週の水曜日(14日)朝7時のNHKニュースで、最近の日本人の子どもたちには永久歯の本数が足りない「先天欠如」が増えているということが報道されていました。
昨年、日本小児歯科学会で調査したところ10%の子どもに、永久歯の先天欠如が見られたそうです。
学会での調査は10%ですが、各種調査によってバラツキがあります。他の調査では2~4%と言われています。
この数値でも25人から50人に一人ですからけして少なくないです。
先週もうめつ歯科医院に新患でいらしたお子さんも5本先天欠如がありました。
この患者さんの場合はお兄さんも先天欠如があるそうです。
レントゲン写真の黄色い矢印の所の骨の中に、永久歯の歯胚(顎の骨の中の永久歯の出来始めの状態)がありません。
このような場合は歯並びにも影響します。
また一般的に永久歯の無い部分の乳歯は20歳から50歳ぐらいまで抜け落ちないので、永久歯のように使うことが必要です。
従ってむし歯の治療方法や使う材料も変わります。
6歳ころには親知らずを除いた永久歯の歯胚が確認出来ます。
うめつ歯科医院では、この頃一度レントゲン撮影をしています。
これはそのお子さんの将来のお口の中を健康に保つ方法を検討するのに、とても大切なことです。