禁煙② 女性の禁煙
前回の続きです。
禁煙を試みる人は沢山います。その中で案外禁煙が難しいのが、若い女性の禁煙。
若い女性は男性と比べヘビースモーカーが少なく、1日に吸うタバコの本数が少なく、また軽いタバコを吸っている方が多く見られます。
一見ヘビースモーカーより簡単に禁煙できそうですが、実は中高年の男性より禁煙の失敗率が高いのです。
男女合わせて年齢別の禁煙成功率を見ると、年齢が低いほど禁煙の成功率は下がります。最も難しいのは小学生や中高生のニコチン中毒だそうです。
若いほどニコチンに対する脳の感受性が高いので、タバコを求める気持が強くなるんですね。
一方、中高年の場合は既に高血圧、脳梗塞などの脳血管障害を多く見られ、自身の健康面での不安を抱えていますので、禁煙の成功率は上がります。
女性も男性に比べ妊娠を機会に禁煙を試みる等で、比較的若い年齢で禁煙に挑戦します。しかし自身の健康面の不安が少ない、本数が少ないので害が少ないと考える、喫煙本数を少ないので健康保険で薬を使った禁煙治療の適応にならない等が、禁煙の成功率を下げる要因になります。
しかし、実は軽いタバコ、1日の喫煙本数が少ない場合の方が、体内に取り込まれるニコチンの量は多いと言う研究データは沢山あります。
今後も男性の喫煙率はさらに減少すると思われますが、女性の喫煙率を減少させるのは難しいと話されていました。
講師の高橋裕子先生は、インターネットで「禁煙マラソン」を立ち上げた先生です。
「禁煙マラソン」のサイトにはマタニティのコースやナースのための禁煙サポートがあります。
喫煙中の女性の方も、ぜひ見ていただけると良いと思います。
インターネット禁煙マラソン→http://kinen-marathon.jp/