顎関節症 TCH
以前より何回かブログで取り上げた噛み締め、顎関節症などのことが、今朝のNHKの朝7時からのニュースで取り上げられていました。
→https://www.umetsudental.com/wp1/archives/1685
今日のニュースでは顎関節症の原因の一つとして、日中の噛み締めの癖 TCHがあると比較的詳しく説明していました。
TCHは歯を接触させる習慣の英語Tooth contacting habitの略です。
先日も中学3年生のお子さんが、お友だちの紹介でうめつ歯科医院に来院しました。
「1週間前から左の歯が痛くて食事しにくいので歯医者さんで見てもらいたい」とのことでした。
お口の中を見せていただくと何処にもむし歯や重症の歯周病もありません。非常にキレイなお口の中です。
本人も歯に自信があり、あまり歯医者さんへ通ったことは無いとのお話。
しかしよく見ると歯が随分すり減っていて、糸切り歯の先きは削れて平になっています。
中学3年生ではあまりすり減っていないのが普通です。
また痛いという右下の奥歯を叩いてみると6歳臼歯が叩いた時に響いて痛いと言われます。
本人や一緒にいらしたお母さんに「歯ぎしりしませんか?」と伺っても、「しません」とのお答え。
実は「音のしない歯ぎしりの一種、噛み締めというのがあるんですよ」と説明しても実感がわかないようす。
「ここ見て下さい。こんなに歯がすり減ってますよ。」、「しかもそのすり減った面を上下の歯をずらして行くと、ピッタリ面と面で合わさるでしょう」と見てもらうと驚いていました。
「また昼間の歯の噛み締めや軽い接触させる習慣がないか調べましょう」とお話しするとやはりTCHも有りそうでした。
この患者さんも受験生ですので色々ストレスも有りそうですので、生活習慣上のアドバイスと噛み合わせの調節をして、その日の治療を終りました。
以前よりこの様に中学生ぐらいから、噛み締めやTCHの習慣が疑われる患者さんが増えているような気がします。
今の時代はお子さんも大変ですね。
うめつ歯科医院では現在噛み締めや歯ぎしり、TCHについてのパンフレットを作成中です。
来週には出来上がりますので、患者さんに差し上げる機会が今後増えそうです。