顎関節症研修会第3回
昨日、土曜日新発田市のいいじま歯科クリニック主催の顎関節症研修会に参加してきました。
講師は日本歯科大学新潟生命歯学部のあごの関節外来医長の永田和裕先生です。
→http://www.ngt.ndu.ac.jp/hospital/dental/special/kansetsu/index.html
全6回コースです。今まで既に2回出席して、今回は3回目。
前回の研修会ではアゴに痛みを訴えたり、お口を開ける量が少ない患者さんへの「自己ストレッチ」の指導法の研修を受けました。
先月の第2回の研修会後、顎関節症が主訴でうめつ歯科医院にいらした患者さんは4名ほどでした。
その内2名の患者さんは突然口が開かなくなり、また無理に開けると強い痛みを感じる状態でした。
診査してみると完全にクローズド•ロックと言われる顎関節の一部が脱臼している状態。
前歯の所で上下の歯の先端で、20mm程度しかお口が開きません。
それ以上開けると耳の前の所にある顎関節に、強い痛みを感じます。
その一人の50歳代の男性の方は、2~3日前、朝起きた時からどうもアゴの調子が変と自覚していた様です。
このパターンは良く有るアゴ関節症の初期症状。
夜、睡眠時に強い噛み締めや歯ぎしりをしている事が原因と推測されます。
歯ぎしりや噛み締めをしている間中、顎関節にとんでもなく大きな力が掛かり、朝起きた時にアゴの関節にダメージが生じているパターンです。
とりあえず私の方でアゴの関節の動きや痛みの状態、お口を開ける量の計測後、脱臼している顎関節の一部を元に戻す処置を行い、お口を十分開けられる所まで戻しました。
その後、早速「自己ストレッチ」の方法を指導して、1週間後もう一度来ていただく様にお話しました。
「自己ストレッチ」も継続されていたようで、2回目の来院で痛みもほぼ無くなりました。
顎関節症の治療にはこの「自己ストレッチ」はとても大切と講師の永田先生も強調されていました。