2011年11月の記事
フッ素入り歯磨き剤の使い方②
2011/11/24
以前、むし歯予防にフッ素入り歯磨き剤を使う際のアドバイスを書かせていただきました。
今回はそのパート2です。この方法はむし歯予防の先進国のスウェーデンのイエテボリ大学で推奨している方法で、以前お話した方法よりより効果的です。
しかし、これを実際にやってみるとけっこう大変です。
①歯ブラシに2cmの歯磨き剤をつける(3~6歳未満は5mm、6~12歳は1cmが目安)
②歯磨き剤は歯全体に広げる
③2分間磨く(特に方法はこだわらない)
④歯磨き剤による泡立ちを保つ(途中で吐き出さない)
⑤歯磨き剤を吐き出さずに10mlの水を口に含む
⑥そのままその水で30秒間ブクブクうがいを続ける
⑦ブクブクうがいをした水を吐き出し、それ以上のうがいはしない。
⑧その後最低2時間は飲食をしない
上のイエテボリ大学の方法が出来る人は、もちろん上の方法がお勧め。
ちなみにスウェーデンなどのヨーロッパ、アメリカでは歯磨き剤のフッ素濃度は1500ppm以下、日本では1000ppm以下となっています。向こうの方が1,5倍も濃度が高いです。それでもこんなにすごい方法を推薦しています。
もし旅行に行く機会があればヨーロッパやアメリカ、台湾で1500ppmの歯磨き剤は買えます。旅行した際はお土産に良いですよ。うめつ歯科医院のスタッフは1500ppmの物を使っています。
ようするにむし歯予防のフッ素の使い方のポイントは、お口の中にどれだけ有効な濃度のフッ素を長時間キープするかという事です。
難しいなら前に書かせていただいた、下の方法を最低守りましょう。
1歳児健診
2011/11/12
今週の水曜日午前は今年度2回目の1歳児歯科健診への出向でした。
今回の受診人数は42名でした。比較的人数も多くなく、いらした対象者の保護者の方には色々なお話ができました。
新潟市秋葉区の1歳児健診は、20年前にうめつ歯科医院がお手伝いさせていただいたのが、始まりです。
今回も歯科医師2名(1名は歯科医師会秋葉班よりのボランティア)、栄養士2名、歯科衛生士8名、その他サポートサタッフで行ないました。
新潟市の1歳児健診でもこれだけのマンパワーをそろえて行なっている地区はありません。
これも行政の方、秋葉区歯科医師会で20年続けて積み上げてきた成果と思います。
今回お話していても、やはり1歳児の時に時間をきちんと取ってお話する事の大切さを改めて認識しました。
1歳児は前歯が萌え始めてきた時期で、離乳の真っ最中です。この時期に食事の事、歯磨きのこと、家庭でのむし歯予防のフッ素の利用のアドバイスなど色々とお話できます。
例えば、フッ素入り歯磨き剤の効果的な利用方法も知らない保護者の方、まだ使い始めていない方も沢山います。
この時期はまだぶくぶくうがいも出来ませんので、歯ブラシの毛先に小豆大ほど付けて仕上げ磨きをして、終ったら拭き取るようにするとフッ素の効果があります。
こんなことでもお話差し上げるとやっていただけます。1つ1つの積み重ねが結果になって行きます。
うがいが出来るようになった年齢(3歳半から4歳以降)は、こちらを見て下さい。
来年度も、更に良い健診になるように考えていきます。