2011年12月の記事
成人のフッ素利用
2011/12/08
このところむし歯予防にフッ素をどう利用するかのお話を時々させていただいています。
子どもたちのむし歯予防にフッ化物を利用するといえばフッ素洗口です。
新潟県は県内の児童•生徒のフッ素洗口実施人数は37、2%です。ちなみに日本で一番率が高い県は佐賀県の62.9%です。
さて、むし歯予防のためにフッ素を使うのは子どもたちだけでしょうか。
実は成人の方にもフッ化物を使っていただきたい。
これは2010年のアメリカ歯科医師会雑誌(JADA) に載っていたアメリカでのむし歯予防のためのフッ化物利用状況です。
すこし、専門的ですが結論から言うと成人でも相当数が虫歯予防のためにフッ化物を利用しています。
歯科医院に定期検査に行った18歳以上の成人の36.8%がフッ化物塗布を受けています。
日本とはずいぶん違うと思います。やはりむし歯予防にフッ化物を利用して66年の歴史があるので成人まで広く使われていますね。
6歳臼歯を磨こう
2011/12/06
先週の火曜日(11月29日)新潟市秋葉区の新津第3小学校の2年生対象に「むし歯予防教室」を行なって来ました。
テーマはむし歯予防大作戦「6歳臼歯は大切だ!」です。最初に音楽室でパワーポイントを見てもらい歯科衛生士からのお話を聞いてもらいます。
2年生になっていればほぼ全員に下顎の前歯や6歳臼歯が生えています。
これら生えたばかりの永久歯は歯の石灰化度も低く(表面が柔らかい)むし歯になりやすく、また6歳臼歯は、お口の中の奥の方に生えるので、普通の方法では歯ブラシが届きにくく普通の方法ではキレイに磨けません。
そのために毎年2年生を対象にむし歯予防教室で、6歳臼歯の磨き方を指導させてもらっています。
さて最初に児童の皆さんに興味を持ってもらうために、こんなスライドも作りました。
最近はペットを飼っている家庭も多いので皆色々と答えてくれました。やはり正解が多かったのは人間の歯の数ですね。
それから何時ものように、おうちで磨く時の注意点でむし歯予防に欠かせないフッ素入り歯磨き剤の使い方のアドバイス。
最後に各教室に戻り、実際に6歳臼歯の汚れを染め出しして、鏡でよく見て歯磨きをやってみました。
みんな上手に磨けたかな?