2011年6月の記事
研修会
2011/06/21
土曜日はスタディグループの研修会でした。
新潟市秋葉区の歯科開業医の9人で作っている「コムデント」という名前のグループです。毎月アメリカ歯科医師会の会員誌『JADA』の抄読と各先生の症例発表、外部の講師をお呼びしての研修会等を行なっています。
The Journal of the American Dental Association
今回は新潟大学大学院 歯科麻酔学分野教授の瀬尾憲司先生に「顔面領域の医原性神経障害とその対応」のテーマで講演していただきました。神経麻痺を起こす最も多いケースは智歯(親知らず)の抜歯に伴うもので、その時の治療にについて診療室での対応から最先端の治療法まで詳しく教えていただきました。最新の大学の治療では切断されてしまった神経繊維を縫合して再製させるケースもあるそうです。
活動を初めて早いのもで今年で16年経ちました。最近は会員の先生の還暦のお祝いの会の開催も増えて来ました。私は最年少の一人ですが先輩の先生の実際の診療室での治療例を聞いたりいつも有意義な勉強会です。
歯科医師の持病(2)
2011/06/17
さて、ブログ開設して1ヶ月が経ちました。更新は2日に1回、合計15回行いました。
毎回アクセスしていただける方がいますので続いています。有り難うございました。
第2回目に歯科医師には腰痛持ちが多いと書きました。→http://blog.umetsudental.com/?cid=2
一昨日の水曜日、午後の1歳6ヶ月健診を終わり診療室に帰り院長室のかたずけ後、夕方か
ら1週間に1回の修行の「足つぼ•整体」に行きました。入ると向かい側で整体師さんが女性
を施術しています。「梅津先生、近先生ですよ!」、そうなんです。うめつ歯科医院の矯正
担当の近先生も通院中です。3週間ほど前に診療に来た時、どうも近先生の歩き方が変でし
た。「近先生どうしたの?」、「実は先日から背中と腰が痛くて」ということで「痛いけど
行ってみる?」と紹介しました。一昨日で3回目だそうです。おかげでだいぶ調子が良いよ
うで見た感じ歩き方も普通になって来ました。
いつもならあまり痛いと「うっー、今日はそれ以上責めないで!」と情けない声を出すん
ですが、その日はじっと我慢。途中で近先生に「梅津先生、叫ばないですね?」と言われて
しまいました。「今日は近先生がいるから我慢してたの!」が本当のところです。それとも
整体師さんが私のメンツを立てて、その日は手加減してくれてのかも。
お口の怪我(歯が欠けたとき)
2011/06/01
昨日、最後の患者さんは転んで歯をぶつけた小学生でした。幸い歯が少しグラグラするだけでしたので、隣の歯と接着剤で固定して(歯のギブスみたいですね。)様子を見ることにしました。お母さんによると、本人は抜かれると思ってビクビクしていたそうですが、「大丈夫ですよ。」とお話しすると安心してくれました。
春になるとみんな活発になるのか、歯をぶつけて急患で来院する患者さんが多くなります。今までうめつ歯科医院で最多は1日3名でした。このところもぽつぽつ来られます。新潟市秋葉区では各小学校に「歯の保存液」を用意してあるので、割れた破片や抜け落ちた歯をその中に入れて持参してもらえます。歯の破片は保存液に浸けないでも良いですが、根から抜けた時は本当に助かります。
歯が欠けてしまった時は、お米よりも大きな破片は、ぜひ探して持参してもらえると助かります。その破片をルーペを見ながら接着剤で貼付けることができます。さすがにお米よりも小さいと使えません。前歯のむし歯を治す樹脂の材料で治すこともできますが、やはり元の歯の破片を利用した方が断然良く治ります。
最近の患者さんの治療例です。
学校で先生方が破片を必死に探して持って来ていただけました。神経が少し出ていましたので神経を保護する治療をしてから、ルーペを見ながらその破片を接着して終わりました。破折片が全部そろっていませんでしたが、ここまで治して様子をみます。3ヶ月経過しましたが今の所、神経も生きているようです。