2018年1月の記事
添い乳と歯並び
2018/01/31
昨年末より少しづつブログに書かせていただいた、離乳から少しづつ食べ物を自分の口で食べることのステップについての話の続きです。
厚生労働省の離乳のガイドラインでは、そのステップを以下のような5つの時期に分けています。
【口唇食べ期(ゴックン期)】・・・・・・・ 歯が生える少し前の段階
【舌食べ期(モグモグ期)】・・・・・・・・・下顎乳中切歯が生え始める時期
【歯ぐき食べ期(カミカミ期)】・・・・・・ 上下乳中切歯・乳側切歯(8本)が生える時期
【手づかみ食べ期(パクパク期)】・・・上下前歯が生えそろい、第一乳臼歯が
生え始める時期
【歯食べ期(カチカチ期)】・・・・・・・・・第二乳臼歯も生え、乳歯が生えそろう時期
さて、今回はその前の哺乳の時期のことについてちょっと触れてみたいと思います。
添い乳(そいちち)について
母乳をあげる時、寝かせたまま哺乳することです。これには色々な意見があるようです。
肯定的な意見としては、「哺乳時に母親は横になっているので、赤ちゃんを抱きかかえる必要がないため体勢的に楽」、「赤ちゃんを寝かしつけやすい」などです。確かに就寝中の哺乳はこのような姿勢にならざるを得ません。否定的意見は「窒息しやすい」、「中耳炎や鼻詰まりになりやすい」等の意見です。
歯科的には、添い乳で哺乳すると虫歯になりやすい、歯並びに影響する等があります。
歯並びについては、このような危険性があると指摘する先生も多くいます。
横向きに常に一定の方向を下にして哺乳することにより、顎の位置が左右にずれる可能性があります。
下の写真のお子さんは、左側(お子さんの左)の乳歯の左側の上の歯が下の歯の内側へ入ってしまっています。それに伴い前歯の上下も左側にズレています。この状態が続くと顔の歪みにつながります。(写真をクリックするとキチンとした大きさで見れます)
右側はムーシールドという矯正装置を装着し改善した後の写真です。左側の上の奥歯はきちんと下の歯の外側へ出てきました。それに伴いズレていた前歯の上下も正常な状態に治りました。
やはり夜間のどうしょうもない時以外は、きちんと座った状態での哺乳をお勧めします。
年初め
2018/01/03
明けましておめでとうございます。
新春が開けて三日目です。
今日から仕事始めです。いいえ、うめつ歯科医院の診療は明日からです。
毎年、三日の日は今年の歯科医院の活動のテーマや研修予定の整理、確認をします。
今年はうめつ歯科医院が旧新津市(現在の新潟市秋葉区)で開業してから30年になります。
一つの節目の年とも思えます。
今年のテーマはこれです。
「人にスポットライトを当てる方法を考えよう!」
自分や関わりのあるスタッフ相互、患者さんが元気になれるように今年の目標を考えてみました。
昨年の12月の月間目標はチーフの井関さんが診療室に張り出してくれました。皆んな良い表情で仕事しています。スポットライトがちゃんと当たっていますね。
研修は5月に東京で行われる日本歯周病学会春季大会への参加、10月は宇都宮で行われる日本小児歯科学会北日本地方会・関東地方会への参加、11月はスタッフが日本口腔機能療法学会へ参加予定です。
6月の歯周病学会はうめつ歯科医院には6名の歯周病学会の認定歯科衛生士がいますので、彼女たちも参加します。
また、長年携わっていた新津第三小学校の学校歯科医を、下越歯科クリニックの駒形先生にお願いして、小須戸保育園と小須戸小学校の担当になります。心機一転、スタッフと小須戸地区のお子さんのために少しでもお役に立てるように頑張って行きたいと思っています。