8020運動 歯の衛生週間
今週は「歯の衛生週間」、以前は「むし歯予防デー」と呼ばれていましたが、歯を失う原因はむし歯だけでないので現在の名前に変わりました。
実際高齢者の歯を失う原因の90%は、むし歯でなく「歯周病」です。
比較的若い年齢で歯を失う場合は、「むし歯」や「ケガ」が原因です。
うめつ歯科医院へ「歯が痛い」と来られる患者さんは、比較的年齢が高い方でも、やはり「むし歯」と思い込んでいらっしゃる方が多いのが現状です。
お口の中を良く検査して「むし歯でないですよ」とお話すると「えっ!そうなんですか」と意外な顔をされる患者さんも珍しく有りません。
「歯がしみる」、「咬むと痛い」という場合に原因になるのは、「噛み合わせのバランス」の崩れが結構多いです。
このような場合、噛み合わせの調整や、歯ぎしりや噛み締めの習慣の指導をすることで、症状が改善される場合が多く有ります。
このような噛み締めや歯ぎしりなど歯やアゴの関節に加わる力、舌の悪習慣、指しゃぶり等歯列やアゴの骨に加わる力はキレイな歯並びに悪影響を与えます。
最近はこれら力の問題は、むし歯や歯周病に次ぐ第三の歯科の大きな問題と捉えられてきています。
さてこの歯の衛生習慣の時に良く取りあげられる「8020運動」。
この運動は元々は愛知県で始まったもので、今年で25周年。
うめつ歯科医院が開院した年に始まった運動なんですね。
確実に成果が上がっていて、この運動が始まった頃は80歳で20本の歯がある人は7人に1人でしたが、
昨年の調査では4人に1人まで増えました。
うめつ歯科医院に来院する80歳以上の患者さんも20本以上の歯がある方は、私が開院した25年前と比べると確実に増えている実感があります。