マスク生活、お口開いてませんか。
3月2日の新潟日報に掲載されていたこの記事を見られた方もいらっしゃると思います。
新潟大学歯学部小児歯科の斉藤一誠先生が中心にまとめられた調査の紹介です。
子どもの3割が、口を閉じて鼻で呼吸していないとの結果が出ました。
またこのお口を閉じていない「お口ポカン」のお子さんの割合が、年齢が上がるほど増えていることもわかりました。
12歳の4割弱のお子さんが、鼻呼吸をせずに口呼吸をしています。
さて、ここで鼻呼吸できず口呼吸をしているとどんな問題が起きてくるのでしょうか。
口呼吸をしていると本来なら上顎の内側にペタンと触れているはずの舌背が、空気の通り道を作るために下顎の方に下がっていることで、上顎の骨への舌による内側からの圧力が加わらず、顎の骨が大きくなれず上顎歯並びを悪くする。
口呼吸を楽にするために姿勢が悪くなる。
本来、自然のフィルターの役目をする鼻の内部を空気が通らないので、細菌等が体内に入りやすく呼吸系の感染症になりやすい。
その他色々と問題が起きてしまいます。
この辺のところは、今年中にうめつ歯科医院のホームページにまとめてアップする予定でいます。
さて、この良いことがひとつも無い口呼吸ですが、コロナ禍でマスクをしていると更に口呼吸の割合が増えているようです。斉藤先生の記事にも出ています。
うめつ歯科医院に定期検査で来られる患者さんにお伺いすると、お子さんだけでなく、大人の患者さんにも「そういえばマスクしていると私も口開けて呼吸している」と言われる方がけっこういます。みなさん注意しましょう。
更に知りたい方はこちらのYouTubeをご覧ください。斉藤先生がTV東京の取材に応じていたときの動画です。