台湾講演 2
さて、前回の続きです。
台南市歯科医師会のお招きで講演をさせていただいた後の質問時間でのこと。
講演も予定より延びて既に夜の11時近く、さらに会場から質問も有りましたので、それらにお答えしていました。
1名の20代後半ぐらいの女性の先生が質問に手を上げて来ました。
会場の進行係の先生がその先生にマイクを渡すと、日本語で質問してきました。
「先生の所で行なっているMFT(筋機能療法)が歯並びの正常な発育や矯正治療に必要なのは理解出来ました。しかし台湾では一般的でありません。どこでもっと知る事が出来ますか」
MFTについて→https://www.umetsudental.com/wp1/口膣筋機能治療(MFT)
この質問が本当にキレイな日本語、今まで一生懸命私の講演を通訳してくれていたT先生よりはるかに上手。
私も日本語でお答えしましたが、T先生は他の先生のために、中国語に翻訳して通訳しています。
そうするとその女性の先生は「T先生、梅津先生の話している意味はそうじゃないでしょう。こういう意味ですよ」と通訳した中国語を訂正していました。
さらに講演会が終了した後、その女性の先生と更にお話しましたが、日本語を習ってまだ半年と言っていました。
これには更にびっくりしました。
台湾には日本語学校が沢山あり、日本語を話せる人は沢山いますが、ホテルのレセプションでも彼女ほど流暢な日本語は珍しいです。
以前、東大の名誉教授の解剖学者養老孟司先生の本に、言語学習の脳の発達は性差があり、明らかに女性の方が優れている「ばかの壁」に書かれていました。
確かに女性はお話が好きですし、話すスピードも男性より早い様な気がします。
その時は本当にそれを身にしみて感じました。