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咬む事の大切さ2

2012-03-01

 繊維性の食べ物や、硬い物をよく咬んで食べることの大切さの2番目です。

2)咬む事での歯並びや顎の骨の発育に対する効果です。
物を咬んで食べ始めるのは、離乳食が始まる時からです。
しかし、しっかり咬めるようになるのは、奥歯が出る1歳半から2歳過ぎでしょう。
最初に出る前歯は、あくまでも食べ物を齧り取るための歯。
子どもたちは、前歯が生え始めるころに、その歯と唇の機能の練習をするために、いろいろな物をなめたり,齧ったりを始めます。
これは本能的にその機能を練習しているんですね。
そして奥歯が出始めると、奥歯でやっと口の中に入れた食べ物を、噛み砕くことが出来るようになります。
ここで大切な事は、出来るだけ早く硬い物を食べさせないことです。
焦らないことです。
硬い物を食べさせようとしても、まだ噛み潰せないので少し小さく切ってあげてしまう保護者がいます。
そうするとよく噛まずにそのまま飲み込むようになってしまいます。
すなわち咬まない習慣がついてしまします。
この時期は少し柔らかめの物を、奥歯でよく咬む練習をさせてあげて下さい。
まずは食べ物を口に入れたら何回も奥歯で咬んでから、飲み込む習慣をつけることです。
それから徐々に硬めの物に変えましょう。
また顎の発育に良い咬み方のポイントは、口をしっかり閉じカチカチ上下に咬むより、顎を左右に動かしてグニュグニュ咬むようにする事です。
そうする事で、顎骨の成長が横方向に広がることを促進させます。
最近歯並びの矯正でも、ガムトレーニングと言って、硬めのガムを使う咬む練習を取り入れてきています。
うめつ歯科医院の患者さんにお話するポイントは次のような点です。
少し硬めのガムを用意する。(歯科医院によっては専用のトレーニングガムがあります)
1日2回、朝晩食事後1回10分間程度、そのガムを使って奥歯でグニュグニュ咬む練習をする。
以前にイヌイット(エスキモー語族)を対象にした調査があります。
本来彼らが食べていた硬い肉等の食事から、生活が現代化され柔らかい食事を取るようになると3代程度で顎の骨が小さくなり、歯並びがガタガタになっていったそうです。
ゆっくりよく噛んで食べることは本当に大切です。

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