歯並びと口の周りの筋肉
学校も冬休みに入りました。
うめつ歯科医院も冬休みモードです。
「何が冬休みモードか?」と言うと、普段は小中学生は夕方から来院しますが、朝から幼稚園児、小中学生等の患者さんが定期検査に来院しています。
そんな中で今朝来院した患者さんの定期検査の時の事。
このお子さんは4歳3ヶ月の女の子です。
口元の写真を横から見てみましょう。(写真は保護者のお許しをいただいて載せています)
下唇の下のアゴの所が少し盛り上がっています。わかりますか?
これは下唇とアゴの間の筋肉が緊張して盛り上がっているのでこのようになっています。
この様に口の周りの筋肉が張っているタイプのお子さんは、歯並びもこの筋肉の影響を受けて成長してゆきます。
このお子さんも乳歯の歯並びが少し上が出っ張っていて、下の歯並びが引っ込んでいる状態です。
しかも時々下唇を咬む癖もあるそうです。
そうすると本来前に成長しなければいけない下アゴが、筋肉の張りが強く成長出来なくなります。
また下唇を咬む癖のせいで増々下アゴの前方への成長が抑制されてしまいまので、上アゴの歯並びが出た感じになってゆきます。
上下の歯を咬んだ状態で下の前歯奥に引っ込み過ぎてがあまり見えません。
斜め横から見ても上の歯並びが出ているのがわかります。
このようなお子さんのお口の周りのほっぺたや唇をお母さんに触っていただくと、すごく緊張して張った感じを確認していただけます。
実は仕上げ磨きの時に保護者の方は、お口の中を見ているはずですが、そこまで気付いていないようです。
私たちがお話するとびっくりされる方が多くいます。
せっかくの仕上げ磨きですから、この辺の事に対応する磨き方も大切です。
うめつ歯科医院の予防歯科の分野では、これからはむし歯や歯周病の予防だけでなくこのようなアドバイスも大切と考えています。
そのやり方は、今年最後の次回のブログの時に説明しますね。