21年目のメインテナンス
先週、うめつ歯科医院で歯周病のメインテナンスの最も長い患者さんのお一人が、定期検査にいらっしゃいました。
初診は平成3年3月でした。高校時代から歯周病と言われ、歯ぐきを切ったりしていたそうです。
うめつ歯科医院にいらした時も、部分的に進んだ歯周炎が認められました。
その時は妊娠中でしたので、簡単なプラークコントロールの指導と歯石取りを行い、出産後本格的に歯周病治療を始めました。
以前から大分歯周病で悩まれていたようで、プラークコントロールも非常に熱心に行なっていただき、治療も順調に進み、治療後20年間メインテナンスに来院されています。
最近は非常に経過が良いので、半年に1回来られています。
今回で初診から21年経ちましたので、初診時のレントゲンと歯ぐきの検査データの比較を見ていただきました。
この経過を先日の日本歯科大学新潟歯学部の病院実習中の登院生(5年生)の特別講義に、使わせていただきました。
特別講義資料より抜粋 (患者さんの承諾を得て掲載しています。)
当時のレントゲンと最近のレントゲンの比較です。
親知らず以外21年間抜歯も無く、また初診時6本あった銀歯の本数増加せず、良い経過をたどっています。
また、21年間ずっと同じ歯科衛生士が担当させていただいています。この事も良い経過が得られたことに役立っていると思います。
「若い頃から歯周病(若年生歯周炎)で苦労したけど、歯周病もむし歯も進行する事無く落ち着いています。有り難うございます」と言っていただきました。
今後もこの様な患者さんを1人でも増やして行けるよう皆で頑張ろうと思います。