お口の健康と力のバランス
6月4日は虫歯予防デーでした。
この時期になると虫歯予防の記事が、マスコミに沢山出てきます。もう一つのお口の健康に関係する日は11月8日です。こちらは「いい歯の日」に掛けたものです。虫歯ももちろんですが歯周病などの記事もこの時期にも沢山出てきます。
さて、「一生自分の歯で健康に食べてゆくためには何が大切ですか?」と言う質問に、大抵の人は「歯磨き」、「プラークコントロール」、「フッ素」などが頭に浮かぶと思います。
確かにその通りです。
しかし、もう一つ大切な要素があります。
さて何でしょうか?
実は、今回のブログのタイトルにもあるように「力のバランス」なんです。
口の周りにはたくさんの筋肉、少し意味合いが違いますが、ある意味筋肉の塊のような舌もあります。
筋肉で言えば左右の頬っぺたの部分にある大きな筋肉「咬筋」。これは物凄い力を出せます。歯ぎしりや噛み締めの際に大活躍する筋肉ですね。歯ぎしりや噛み締めで歯は見事に減って行ったり、割れたりします。下の写真はうめつ歯科医院へ通院されている一人の同じ患者さんの2001年と14年後の2015年のお口の中の写真です。
14年間で噛み締めや歯軋りで、歯がものすごくすり減ってしまいました。
また、歯を支えている顎の骨も歯を守ろうとして、ずいぶんとゴツゴツと大きくなりデコボコしてきたのがわかります。普通に食事をする際に使う筋肉の働きだけで、こんなに歯はすり減りません。またこのような歯ぎしりや噛み締めは、歯周病を悪化させる大きな要因の一つです。
皆さんも歯ぎしりや噛み締めの習慣があるときは、歯科医院でお口の中のチェックしてもらった方が良いと思います。
その他、お口の周りの力のバランスの影響をものすごく受けるのが歯並びです。それについては、
また機会があればブログに載せさせていただきます。