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むし歯のおはなし

以前は一度むし歯になってしまうと削って詰めるしかないと思われていました。
しかし、今は初期のむし歯(脱灰)は回復する(再石灰化)ことや慢性化して長い間でも進まないむし歯があることがわかってきました。
すなわち治療法は削るだけでないこともあるわけです。選択肢としては削る、進行停止の方法、再石灰化での回復等があるわけです。むし歯の状態を見分けてそれらの中から最適な治療をすすめることが大切です。

 

レーザーでむし歯を見つける

初期むし歯(CO)については歯の表面が白くなることでわかりますが、奥歯の咬む面の溝や歯と歯の間については見ただけではわかりません。

 歯の表面が白くなるので目で見てわかるCO  歯と歯の間の矢印の先の黒い部分がCO

また奥歯の溝は
DIAGNODENT(Kavo社 ドイツ)の使用で発見しやすくなりました。
これはレーザーを溝に当て、その反射光を調べて初期
COを見つける装置です。
   
 
 

初期むし歯(CO)の管理

COの管理で最初の選択肢はフッ素の利用です。COの状態や食生活、歯磨きの状態など生活環境を考慮してシーラントを選択する場合もあります。

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この場合はまだ脱灰が初期で歯磨きの状態も良いのでCOの部分にフッ素入りの歯磨き剤を良く擦り込んでもらいました。
1ヶ月後脱灰の数値(31)が下がり(11)となりこのまま様子を見る事にしました。

 

進まないむし歯

お口の中の管理が良くなると進行が遅く慢性化するむし歯も出て来ます。このような場合は削らずに様子を見る場合も多くあります。写真の患者さんの歯ぐきのそばのむし歯もまだ削らずに歯磨きと定期検査時にむし歯の進行止めを塗って様子をみています。(12年以上)もちろんしみる事や痛みもありません。

 
1998.10.8
根面う蝕あり
2013.6.20
15年後現在慢性化
 

シーラント

シーラントは、最もむし歯になりやすい奥歯の溝に、むし歯菌が入らないように 合成樹脂で埋めて、 むし歯を予防する方法です。

 

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